乳がん検診(マンモグラフィ/超音波検査) 良性/悪性のしこりの見分け方 予防法や乳がんの疑問│世界一受けたい授業

世界一受けたい授業

女性がかかるガンで最も多いのが乳がんです。

発見しやすく、早期発見できれば90%以上は治るガンですが、マンモグラフィ検査だけでは発見しにくい場合もあります。

このような乳がん検査、しこりが見つかった場合の対処法、乳がんになりやすい体質、生活等、改めて乳がんに対する知識を御紹介したいと思います。

なお、同内容は2017年2月18日に放送された、世界一受けたい授業の内容となっており、その授業の講師は、今までに2000例以上の乳がんの手術を行い、その技術の高さから神の手と言われている、乳がんのスペシャリスト 昭和大学医学部准教授 明石定子先生です。

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乳がんの罹患数

最近では海老蔵さんの妻の小林麻央さん、北斗晶さんが乳がんになったことで、より有名になった乳がんですが、乳がんの罹患数は、1990年には約2万人であったのに対して、2016年時点で約9万人と増加しています。

また、統計的に日本人女性の11人に1人が乳がんにかかっています。

乳がんの転移

母乳の通り道である入管にガンが発生し、周囲の組織を巻き込みながら大きくなり、肺など他の臓器に広がる傾向があります。

乳がん検診の受診頻度

乳がんの検診率が40%と低い日本ですが、年齢にもよりますが、国の方針としては2年に1回乳がん検診を受けたほうが良いとされているそうです。

ただし、家族に乳がんがいる人は毎年受けたほうが良いとのこと。

乳がん検診

乳がん検診にはマンモグラフィ検査と、超音波検査がありますが、それぞれのメリット・デメリットを御紹介したいと思います。

マンモグラフィ検査

乳がんの早期発見のために乳房をX線で撮影する検査法です。

メリット

  • 乳房全体を短時間で診ることが可能
  • 早期のがんを発見することができる

デメリット

  • 発見しにくい場合がある

マンモグラフィ検査を毎年受けていて、その都度「異常なし」と診断を受けていたのに、突然乳がんと診断を下される可能性があるということです。

その原因はデンスブレストです。

デンスブレストとは乳腺の濃度が高い事を指し、日本人女性の半数以上が、このデンスブレストと言われています。

デンスブレストの人はX線で撮影しても乳房全体が真っ白でうつってしまい、ガンが存在しているかどうかの判別が非常に難しいのです。

そういう方におすすめなのが超音波検査です。

超音波検査

メリット

  • ハッキリと乳がんが見える
  • 痩せた人やデンスブレストの人に適している

デメリット

  • 乳房全体を診るのに時間がかかる
  • 検査技師の技量でも差が出る

マンモグラフィと超音波検査の併用

40代女性でマンモグラフィと超音波検査を併用することで、乳がんの発見率が1.5倍になると言われています。

若い人の乳がん検診

20~30代の若い人は、乳がんの発生リスク自体が非常に低く、またマンモグラフィによる被爆の問題の方が懸念されますので、慌てて検診を受ける必要はないそうです。

ただし、家族に乳がんを発症した人がいる場合は、早くから検診を受けたほうが良いとのこと

背の高い女性は乳がんになりやすい?

背の高い女性は乳がんに2.4倍なりやすいとのこと

国立がん研究センターの研究

国立がん研究センターが5万人の女声を対象に行った研究
160cm以上の人は148cm以下の人に比べ乳がんの発症率は以下の通りとなっています。

閉経前:1.5倍
閉経後:2.4倍

背の高い人の発症率が高い原因として、成長期に成長が早かった人は女性ホルモンや成長ホルモンの分泌が早いためと考えられています。

胸が大きい人の方が乳がんになりやすい?

胸の大きさと乳がんのリスクは関係ないとのことでした。

乳製品を多く食べると乳がんになりやすい?

牛乳やチーズなどの乳製品を多く摂っても、乳がんとの関連性はないとのことでした。

太っている人は乳がんになりやすい?

太っている人(BMI:30位上)は、標準体型の人と比べ、乳がんの発症リスクは2倍に上がるそうです。

毎日お酒をいっぱい飲む人は乳がんにかかりやすい?

アルコールを分解する際に出るアセトアルデヒドに発がん性があると言われているため、お酒を多く飲む人は乳がんになりやすいと言えるそうです。

なお、お酒を飲む量の基準は以下の通りです。

  • 日本酒:1合
  • ビール:大瓶1本
  • ワイングラス:2杯

しこりがみつかったら乳がんの可能性が高い?

しこりの8割は良性

「しこりがある=乳がん」という考えが一般的かとは思いますが、しこりの8割は良性なんだそうです。

生理時の「しこり」は生理後に再度確認を

生理前に見つかったしこりは女性ホルモンの影響で乳腺が張り固くなっている可能性が高いため、生理後にもう一度確認し、それでも「しこり」があるようであれば医療機関を受診するかを検討するようにしましょう。

良性の「しこり」悪性の「しこり」の見分け方

良性と悪性の「しこり」の特徴は以下の通りです。

  • 良性:ツルッとしていて、押してもよく動く
  • 悪性:ゴツゴツしていて、動きが悪い

ただし、これは一般的な判断基準でしかないため、気になった際は素人判断ではなく医療機関を受診するようにしましょう。

乳がんは痛みを感じる?

胸に痛みを感じて、乳がんかも?と受診する人も多いそうですが、これは女性ホルモンの影響が多いそうです。

ちなみに、乳がんは痛みを感じることはないそうです。

運動をすれば乳がんの発生リスクが下がる?

毎日適度な運動をしている人は、乳がんの発生リスクが3分の1に減少するそうです。

その運動の基準は、少し汗ばむ程度の運動を毎日すると良いとのことでした。

男性も乳がんになる?

男性も乳がんになります。

ただ、患者全体の全体の約0.5%しかいないそうです。

乳がんの最新検査:3Dマンモグラフィ

3Dマンモグラフィとは?

今までのマンモグラフィは上から下への1方向からしか撮影できなかったため、乳腺の濃度が高いデンスブレストの人は乳がんの発見率が低かったのですが、3Dマンモグラフィの場合は1mm感覚の断面で撮影できるためデンスブレストの人でも内部の小さなガンが判断できるようになったのだそうです。

3Dマンモグラフィの検査時間は?

通常のマンモグラフィと同じ15分です。

3Dマンモグラフィの検査費用

検査費用は自己負担の約1万6000円とのことでした。

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