2017年1月31日に林修の今でしょ!講座で放送されたあなたの知識はもう古い?間違いだらけの薬の飲み方!新常識を学ぶ『2017年 薬検定SP』で紹介された「カプセルの薬は水がない時そのまま飲んでも良い?」の紹介です。
錠剤やカプセルの薬を水なしで飲むと危険性がある
薬局で処方された薬を飲もうとした時、近くに水がなくて、唾液を利用して飲んでいる方いませんか?
実はこの飲み方、非常に危険なんです!
では、そもそもですが、薬を飲む時になぜ水と一緒に飲むのでしょうか?
薬を水を飲む理由
薬を飲む時に水を飲む理由は2つあります。
薬剤性食道潰瘍を防ぐため
1つ目は、お腹に届くまで薬の刺激が喉に行かないようにするためです。
逆に水を飲まないで薬を飲むと、解けた薬の刺激が強すぎて喉が潰瘍になってしまう可能性があります。
この潰瘍の病名を「薬剤性食道潰瘍」と言います。
それを防ぐために水を飲むんですね。
唾液で粘膜にくっつきやすくなったカプセルを流し込むため
2つ目の理由は喉などにカプセルがくっつかないようにするためです。
カプセルの表面はゼラチンでできており、唾液などがつくとネバネバした糊状になります。
よって、水と一緒に飲むことで体内まで一気に薬を流すようにします。
この2つの理由のため、錠剤やカプセルを飲むときには水なしで飲むことは止めるべきなんだそうです。
水なしでも飲める薬も開発されている
薬も日々進歩しているため、今までの前提条件であった水なしでは薬は飲めないという常識が変わってきているとのこと。
その例が、OD錠:口腔内崩壊錠というもので、ラムネのように口の中に入れると溶けてしまう効果をもつ薬が出てきています。
この溶けるスピードを番組内で比較してみましたが、普通の薬は水の中に入れてもほとんど溶けることはありませんでした。
それに引き換え、OD錠は入れて間もなく溶けてしまいました。
OD錠の仕組み
ではOD錠はなぜ溶けやすいのか?
OD錠は隙間があることで水が浸透しやすく、唾液などでも十分溶けてくれ喉への考慮は不要とのことでした。
錠剤やカプセルの薬を水なしで飲むことについてのまとめ
上述の通り、錠剤やカプセルはそのまま飲むと喉への薬の影響を受けやすくしてしまうため非常に危険です。
最近ではOD錠と呼ばれる、唾液などでも十分溶けやすい薬も出てきてはいますが、基本は薬は水で飲むというスタンスは持っておいて良さそうですね。