受験生をもつ親御さんに注意してほしいことを、家庭教師を4年間学生時代にしていて感じたことを中心にお伝えしたいと思います。
勉強しなさい!という言葉は厳禁
受験生である子ども自身は、日々大きなストレスを抱えているため、勉強しなさい!というような言葉は厳禁です。
勉強しなければならないことは本人が一番分かっています。
何より勉強していない姿を見たら「何か問題があるのか?」と心配して寄り添ってあげてほしいのです。
このような不安を1つ1つ解消していくことで、子供は必ず成績を伸ばしてきます。
よって、子供の成績が伸びないと悩むのではなく、なぜ成績が伸びないのか?、何か悩みがあるのではないか?と親御さんの協力がないと受験は乗り切ることができないことも、しっかり覚えておいて下さいね。
子供をけなすような言葉も厳禁
家庭教師をしていて実際良く見かけたのは、謙遜などの軽い気持ちだとは思いますが、子供の前で「この子は◯◯ができない」と言う光景です。
親御さんはこのような言葉を無意識に言っているようですが、家庭教師で受け持った子達は親御さんの出来ないと言っていたことを本当に信じ切ってしまっていました。
色んな方法を使って苦手と思わせないように試してみましたが、ずっと言われてきていた影響は大きく、このような内容を改善することは非常に難しかったです。
それぐらい親御さんの言葉の影響力は本当に大きいのです。
逆に言えば、ポジティブな言葉はそれだけ子供にポジティブな影響を与えるということです。
本当は日々からポジティブな言葉を伝えてほしいですが、受験時期であれば特に意識的にポジティブな言葉を子供さんにかけてほしいと思います。
子供の成績が上がらない場合は、親御さん自身の態度・意識を変えてみる
家庭教師をしていて、ドラえもんに出てくるのび太くんのような成績を取る子から、国立大学にストレートで合格する子まで様々な生徒を4年間で多く受け持ちましたが、たどり着いた答えが、親御さんの態度と子供の成績は比例しているということでした。
先程例を上げた国立大学にストレートで合格した子の親御さんは、本当に真面目で、自分の意見もしっかり伝えてきます。
また、私が家庭教師で子供さんに勉強を教えている時は、付けていたテレビを消して、本を読まれたり、勉強したりされていました。
それとは反対に、成績が悪い子の親御さんは家庭教師宜しく!というような感じで、自分毎ではないような態度を取られる方が多かったです。
ある家庭では勉強を教えている横の部屋でバラエティ番組を見始め、大きな笑い声が聞こえてくることもありました。
また、親御さんから聞く言葉も、◯◯高校(偏差値50程度)に受かれば十分とか、苦手にならないように教えてもらったら十分というように、目標自体も低かったように思えます。
このように親御さんの態度や意識と子供の成績は見事に比例していましたので、子供の成績が上がらないからと子供にあたったりする前に、まずは親御さん自身が何かを必死に取り組んでいる姿を見せるたり、一緒に勉強したりするほうが、子供の成績向上の一番の特効薬であるということを覚えておいてほしいと思います。