新幹線のお医者さんと言われる、ドクターイエロー。
運行スケジュールも非公開なため超レアな列車として有名です。
またドクターイエローの内部は公開されることもほとんどないため、その内部を知らない人も多いかと思います。
そんな内部の様子を、2017年7月2日放送の林先生が驚く初耳学にて紹介されていたので、その内容を画像付きでお伝えしたいと思います。
ドクターイエローの車両の役割
ドクターイエローは7両編成となっていますが、その車両はそれぞれ異なる役割がやります。
ドクターイエローの6号車
ドクターイエローの6号車は、上の画像のように何もない車両です。
この車両は「資材搭載室」と呼ばれ、災害などの際に復旧用の資材を運ぶための車両となっています。
ドクターイエローの3号車
ドクターイエローの3号車には、上の画像のように車両の真ん中に階段があります。
これを「観測ドーム」と呼んでおり、電力を供給する設備の点検を行う場所です。
トロリー線と呼ばれる線も、すり減って切れる恐れがあることから、データ観測と目視でチェックしているんですね。
ドクターイエローの4号車
ドクターイエローの4号車には、モニターを監視する職員さんがいます。
ドクターイエローで検知したレールの歪みを、ここの部屋にあるモニターに表示し、チェックしています。
時速270kmで走っていてもレールの歪みがミリ単位で分かる理由
ドクターイエローのスゴイところは時速270kmで走っていてもレールの歪みがミリ単位で分かるところです。
ドクターイエローがレールの縦の歪みをチェックする方法
上の画像のように、車軸の上下の動きにより、縦方向の歪みを測っています。
ドクターイエローがレールの横の歪みをチェックする方法
実は上の画像のように、レーザーが反射して戻る時間を計測することで、レールの横の歪みを測っています。
つまり、反射時間が長いということはレールの幅が広いということで、逆に反射時間が短いということは、レールの幅が狭いということですね。
レールの横の歪みをチェックするために発射しているレーザー回数
上記のように、ドクターイエローはレールの横の歪みをチェックするために、レーザーを発射しています。
しかし、驚くべきはそのレーザーの発射回数です。
何と、1秒間に1000回も発射しているそうです。
そのため、270kmという高速な速度でドクターイエローが走っていても、7.5cm間隔でレールの歪みを計測できるんですね。
ちなみに、同じ原理でレールの歪みを計測できる装備を、山手線の新型車両にも搭載されたようなので、気になる方は是非確認して下さいね。