2018年3月の人工知能(AI)に関する最新ニュース(「入札課活を予測するAI機能」「就活のAI選考」「AIで文章を漫画にする」「AIによるカウンセリング」「ラーメン屋のAI技術」「AIで英語授業」等、ビジネスに使えるAI、AIの最新技術、AIの課題/問題点)をまとめました。
人工知能(AI)のビジネスに関する最新ニュース
人工知能(AI)を活用して公共事業の入札価格を予測する新機能を3月2日に追加 ~経営管理システム「アイピア」~
クラウドシステム開発とITコンサルティングを行う株式会社アイピアは、自社で開発する経営管理システム「アイピア」(https://www.aippearnet.com/)に、人工知能(AI)を活用して購入事業の入札価格を予測する新機能を、3月2日に追加いたしました。
本商品は、新築や公共事業などの建築・建設業界を対象とした業務管理システムで、顧客情報の管理・営業活動の管理・原価管理などに加えてAIを活用した入札価格予測や社員のメンタル管理が可能です。
人工知能で「臨床試験」を開かれたものに──あるスタートアップの挑戦が「医療の民主化」を加速する
これまで検索が困難だった臨床試験のデータベースが、多くの患者たちに開かれたものになろうとしている。
米国のスタートアップであるアンチドートは、人工知能(AI)によって複雑なデータを容易に検索可能なものに変え、患者たちが適切な臨床試験を見つけ出すことを可能にした。
製薬会社の後押しも得て、支持を広げる同社の挑戦の軌跡。
「モバイルAI(人工知能)」が実現する“SF超え”の生産性
人工知能(AI)テクノロジーを本格的に導入することで、モバイルデバイスが使いやすくなるのは確実だ。
デバイスとアプリケーションをエンドユーザーのニーズに適合させることで、個人や企業の生産性向上につながる。
さまざまな機能やアプリケーションの操作に関するエンドユーザーの不満も軽減できる。
モバイルコンピューティングの次のフェーズでは、AIテクノロジーの世界に深く入り込むことになる。
企業はこうした「モバイルAI」の時代を前に、自社の戦略を決める必要がある。
ただしモバイルAIの取り組みは、容易ではない。
王者アマゾンを脅かす「クラウドAI」開発競争
米ライドシェアサービス「ウーバー」の運転手は、乗務を始める前にアプリで顔写真を撮る。
すると、アカウントに登録された本人と同一人物かどうかがAI(人工知能)にチェックされ、承認されれば運転を開始できる。
実はこのAI、開発したのはウーバー自身ではない。米IT大手のマイクロソフトが自社のクラウド上に開発したAIシステムだ。
同社のクラウドサービス「アジュール」では、アプリなどの開発者向けに、オープンな機械学習のAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を提供している。
自分のアプリとクラウド上のAIをつなぐ仕組みだ。APIを使えば、画像や音声の認識、翻訳といった機能をアプリに組み込める。
製造業でAIはどう活用すべきか? 米国やイスラエルの先進事例が指し示すもの
製造業におけるインダストリー・オートメーションのような先進技術の活用例は枚挙に暇がない。
一方で製造原価への感応度の高さから、直接的な原価改善効果が見えにくい周辺技術に投資できるプレーヤーは大幅に限定されていた。
しかし近年は、IIoT(Industrial Internet of Things)やインタストリー4.0に加え、人工知能(AI)が旧来のオートメーションでは手を出せなかった領域にまで、活用の幅を広げている。
今回は、フロスト&サリバンジャパン副社長兼コンサルティング部長の長竹宏氏が、AIの発展と今後の展望について解説する。
人工知能(AI)の最新技術に関する最新ニュース
ラーメン屋にもAI 。人工知能で変わる「おもてなし」
のれんをくぐってお店に入って席に座る。
「マスター、いつものやつちょうだい!」
と注文すると、それ以上は何も言わずともお気に入りのメニューが提供される。
港区芝大門にある「鶏ポタラーメン THANK(サンク)」では、こうした取り組みをAIで実現しようとしている。
コミュニケーションロボットのSotaを店舗に設置。あらかじめ専用のアプリで顔写真を登録することでSotaが顔認識を行い、来店回数に応じてトッピングを無料提供する仕組みを作っている。
エイジアとSENSYが提携 人工知能で最適なメール配信を実現
エイジアは、メールを中心とした多様なコミュニケーションチャネルを活用したマーケティングコミュニケーションシステム「WEBCAS」シリーズを提供。
一方、SENSYは、自然言語処理、画像解析技術などを組み合わせ、ディープラーニング技術でひとりひとりの感性を個別に解析する人工知能「SENSY」を開発している。
今回の提携では、「SENSY」とエイジアのメールマーケティングシステム「WEBCAS e-mail」を連携し、ユーザー一人ひとりの感性に合わせて最適化したメールの配信を行うソリューションの提供を行う。
人工知能の性能を正確に評価する方法を開発
京都大学(京大)は3月5日、統計学的分析によって、人工知能(AI)の性能評価指標そのものの有効性を網羅的に検証し、分野を問わず正確にAIの性能を評価できる手法を開発したと発表した。
視線からAI(人工知能)で客の心理を推定 – 青山商事が実証実験
富士通は3月6日、来店客の視線からAI(人工知能)で心理を推定し、接客業務を支援する実証実験を、「洋服の青山 福山本店」および「洋服の青山 池袋東口総本店」で、4月6日から4月27日の期間で実施すると発表した。
今回の実証実験では、店舗のマネキンコーナーに視線センサーを設置し、来店客の視線を検知、富士通研究所独自の心理分析AI技術により、視線の動き(位置、特定領域にとどまった時間、順番など)からマネキンが着用する商品への来店客の関心や迷いを推定する。
これにより、来店客の関心に応じて商品の付加情報をマネキンの脇に設置されたスクリーンに関連商品の情報を表示するなど、新たな顧客体験を提供する。
LG電子、AI付き有機ELテレビ発売 18年10モデル
韓国LG電子は5日、人工知能(AI)を搭載した有機ELテレビを発売すると発表した。
2018年に10モデルの販売を計画。音声認識を使って見たい番組を呼び出したり、気になる番組の情報を手軽に検索できたりする。
AIを載せたスマートテレビはシャープなども販売している。有機ELテレビ世界首位のLGの参入でテレビとAIの融合が進みそうだ。
AIは、リモコンのマイクに放送局や番組の名前を呼ぶなどして使う。
番組予約や出演者の情報検索ができる。
テレビの画像エンジンと連携し、映画やスポーツなどの番組に応じて色合いを調整する機能も盛り込む。
四天王寺中高生、AIで英語スピーキング授業…デジタル・ナレッジと連携
デジタル・ナレッジは2018年3月7日、大阪府の四天王寺高等学校・中学校と共同で、「人工知能(AI)を活用した英語四技能対策指導カリキュラム設計」における産学連携を開始したと発表した。
3月23日には、四天王寺高等学校・中学校で「トレパ教材作成ワークショップ」を開催する。参加費は無料だが、予約が必要。
昨今の教育現場では、「聞く」「話す」「読む」「書く」の英語4技能対策に向けた急速な環境や体制作りが求められている。
デジタル・ナレッジが開発した「トレパ」は、指導時間不足や教材作成の負担に悩む英語の先生を支援するための「英語4技能対策授業」実現AIツール。
AI(人工知能)による生徒の英語発話診断、英作文の文法判定、入力したテキストの読み上げなどさまざまな機能を持っており、先生たちはこれらの機能を組み合わせて教材を簡単に作成し、英語の4技能指導に使うことができる。
サムスン、文章を漫画に変換するAIなどのプロジェクトを披露へ
サムスンは、自社の「Creative Lab(C-Lab)」プログラムから生まれた人工知能(AI)ベースの新プロジェクト3件を、見本市「South By Southwest(SXSW)2018」で披露すると発表した。
サムスンの社内インキュベーションプログラムであるC-Labで誕生した「Toonsquare」「Aurora」「GADGET」は、テキサス州オースティンで開催されるSXSWで米国時間3月11日〜14日に披露される。
Toonsquareは、文章を漫画に自動変換するAIアプリだ。ユーザーは、あらかじめ用意されたキャラクターを選ぶか、写真を元にキャラクターを作ることができる。
このアプリはテキストを解析し、その文で表現されている感情や動きを読み取る。
その後、キャラクターの表情やジェスチャーをユーザーに提案する。
あとは、ユーザーが背景、フォント、吹き出しをカスタマイズすれば、漫画が出来上がる。
複数のAIスピーカーで音楽同時再生 アマゾン
米アマゾン・ドット・コムは7日、複数の人工知能(AI)搭載スピーカー「エコー」で、同じ音楽を同時再生する機能を追加した。
一世帯に複数のAIスピーカーを保有してもらうきっかけにする。
「マルチミュージック機能」は、キッチンやリビングルームにいる母親が寝室で寝ている家族を起こしたり、複数の部屋で同じ音楽を流してパーティーを盛りあげたりする使い方を想定する。
定額の音楽聞き放題サービス「アマゾンミュージックアンリミテッド」や、有料の「プライム会員」向けの「プライムミュージック」で配信される音楽を利用できる。
趣味や性格で借入可能額が変わる? AIが与信審査
2017年9月、AI技術を活用した与信審査を行う個人向け無担保融資サービスが始まった。
提供するのはみずほ銀行とソフトバンクが折半出資するJスコア(東京・港)。
年収や雇用形態、勤続年数などの画一的な基準で判断する従来の審査と違い、学歴や趣味、性格など様々な属性を分析しスコア化する。
申し込みから融資実行までスマートフォン(スマホ)やパソコンで完結し、面談は不要だ。収入証明書や本人確認書は、撮影したデータをメールやスマホのメッセージ機能で送信する。
融資実行まで最短30分で済むケースもあるという。
自己啓発を目的にお金を借り入れる人が多いという。
カウンセリング、AIで表情把握 ヒカリラボ
心理ケアサービスのヒカリラボ(東京・中央、清水あやこ社長)は今月から、ビデオ通話を使うオンラインカウンセリングサービスに感情を認識できる人工知能(AI)を使いサービスの質を高める。
喜びや悲しみなど7つの表情をとらえて時系列のグラフで表す。
9月から国家資格「公認心理師」の試験が始まり、サービスの需要が高まるとみている。
人工知能(AI)の課題/問題に関する最新ニュース
AIや機械学習の進化によってサイバー攻撃はどう変わるか?
人工知能(AI)や機械学習の進展が急速に進んでいる。利用するためのプラットフォームやAPIが増えるとともに、こうした技術を利用するシーンも増えており、今後もその利用が増えることが予想されている。
Aiや機械学習はその有用性に焦点が当てられることが多いが、サイバー攻撃など悪質な行為においても悪用することが可能とされている。
2018年2月の末、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学、新米国安全保障センター、電子フロンティア財団、OpenAI、Future of Humanity Instituteなどが連名でまとた報告書「The Malicious Use of Artificial Intelligence: Forecasting, Prevention, and Mitigation [PDF]」が公開された。
この報告書は、AIや機械学習を悪用した場合に起こり得る事態、そのリスクを低減するための対策などがまとまっている。
若者の人生変えるAI 丸の内より渋谷の方が抵抗強く
人工知能(AI)が人間にどんどん近づいている。三菱総合研究所の予測によると、2025年にヒトと自然なコミュニケーションができるようになり、2030年ごろにはAIが「人格」を備える可能性すらあるという。
感情を持つAIが登場したとき、人間とAIは深いコミュニケーションをとれるのだろうか。
もっと言えば「人間はAIをどこまで愛せるのか」。それは人間とAIとの関係を測る、究極の問いかけだ。
NHK「AIに聞いてみた」の違和感 これって本当にAI? データ分析の専門家が解説 (1/3)
「お金にゆとりがなくても、蛇口を小まめに閉めなければ仕事に満足できる!?」「ストレスだらけの人は結婚・出産祝いを贈れ!?」──AI(人工知能)がこんな提言をする番組をNHK総合が3月3日に放送しました。
タイトルは「AIに聞いてみた どうすんのよ!? ニッポン」で、2017年7月22日に第1回を放送。第2回となる今回は「働き方」がテーマです。
第1回は放送前から多くのデータサイエンティストたちが「AIの分析とはどのようなものか」と正座待機していましたが、ネットでは「本当にAIなのか」「統計的に正しい操作がされているのか」など批判の声も目立ちました。
一方、今回はやや盛り上がりに欠けた印象です。
就活、AI選考「イヤ」 学生の過半数
企業が採用選考に人工知能(AI)を導入する機運が高まっているが、就職活動中の学生の過半数はAI選考に否定的であることが就職情報サイトのディスコ(東京・文京)の調査で分かった。
採用現場で技術革新が進む一方、学生の意識とは温度差があるようだ。
ディスコの武井房子上席研究員は「学生は、やはり人間の人事担当者に判断してもらいたいという思いが強い。人とAIとでは、落とされた時の納得感が大きく違うようだ」と分析。
また、AIによる企業のお勧めについては「行きたい企業を決められずに悩む学生も多い。就活情報のナビサイトにも同様のお勧め機能があるが、より精度の高いマッチングに期待しているのではないか」と指摘している。