2018年2月の人工知能(AI)に関する最新ニュース(「AIに仕事を奪われるリスクの調査」「人工知能は嘘をつく未来」「人間に読解力テストで勝利」「人工知能の悪用/対策」「メルセデスベンツのAI技術」等、ビジネスに使えるAI、AIの最新技術、AIの課題/問題点)をまとめました。
人工知能(AI)のビジネスに関する最新ニュース
人工知能(AI)の発展と仕事を奪われるリスクの関連性を調査する英レポート
2020年代初期に人工知能の発達で影響を受ける現存する仕事は3%程度に過ぎないものの、成長中の新技術が安定すると、2030年代中期頃には 全職場の約30%が自動化される危険性が顕著になる。
短期的に見ると、多量データの迅速な分析や評価を求める 金融業界は正確なアルゴリズムの発展につれ、オートマ化の打撃を受けると予測されているが、人を必要としない自動運転車の開発が運送業界にも長期的な影響を与えると見られている。
対照的には、社会技能を重要視する健康・福祉業界、または教育界は比較的に影響を受け難いとされている。
これからのマネジメントに必須なAIリテラシー
金融や不動産、医療や食品、自動車や電機といったあらゆる業種で、人工知能(AI)の活用が広まってきている。
新聞やテレビ、Webで流れる日々のニュースでAIという言葉を聞かない日はない。
AIに対して「人間の仕事を奪う」と危惧する声があるものの、事業を効率化させる利点は企業にとって大きな魅力であり、AI活用はこれからも広がり続けるのは想像に難くない。
だが、AIに担わせる内容が高度かつ複雑になるに従い、AIが出した分析結果を信じてよいかどうかの判断が難しい場合が増えてくるとみられている。
さらにはAIが導き出した結果の活用の巧拙によって、効果の差が大きくなるであろう。
AIのもたらす価値、AIが出した結果を適切に判断するための知識などについて、産業技術総合研究所 上席イノベーションコーディネーターで、人工知能研究センターの連携推進チーム長を務める杉村領一氏に聞いた。
AIが“仕事の相棒”になるかは人間の動機づけ次第
人工知能(AI)が、ビジネスや私たちの暮らしの中に取り入れられ始めています。
AIは膨大なデータから特定の言葉を探し出すことは得意ですが、人間が「肌感覚」で行っている考え方や言葉の選び方などに対する理解は追いついていません。
しかし、人がAIと“対話”を繰り返していくことで、AIは賢くなり人のよき相棒としての役割を果たす可能性があります。
今後、特に20~30代の若手ビジネスマンには、AIに人の「肌感覚」を上手に教え込むスキルが役立つようになるでしょう。
今回は、実際にどのようにすればよいかを考えます。
ソニーと都内タクシー6社、AI技術を活用した配車サービス開発へ
グリーンキャブ、国際自動車、寿交通、大和自動車交通、チェッカーキャブ無線協同組合、日の丸交通および、ソニー、ソニーペイメントサービスは2月20日、ソニーが持つ人工知能(AI)技術を活用した配車サービス事業についての意向確認書を締結した。
タクシー会社6社は現在、都内最大規模の計1万台を超えるタクシー車両を所有。2018年春に新会社を設立し、配車サービスアプリやサービスの開発・運営、タクシーデータの利活用などを行う計画だ。
ソニーは新会社に対して、タクシーの需要予測などに向けたAI技術などを提供。
タクシー会社6社は、会社の枠を越えて配車サービスなどを活用することで、利便性向上につなげていく。
なおソニーペイメントサービスは、新会社に対して決済代行サービスを提供する予定だ。
人工知能(AI)の最新技術に関する最新ニュース
人工知能が「読解力テスト」で人間に勝利? マイクロソフトとアリババの発表が波紋
マイクロソフトとアリババの開発した人工知能(AI)が、読解力テストで「人間を上回る」との記録を出したことが話題となった。
テストの方法や結果については専門家からの異論も多く、人間とマシンの知能を正確に比べることの難しさが浮き彫りになっている。
そこで双方の主張について読み解くことで、改めてAIの可能性について考えてみた。
人工知能(AI)を活用した薬学生のための総合支援システム「AI-Campus」(アイキャンパス)を共同開発
木村情報技術株式会社(佐賀県佐賀市、代表取締役 木村隆夫)と星薬科大学(東京都品川区、学長 田中隆治)は、パソコンはもとよりタブレットやスマートフォンからでもアクセスでき、在学生からの様々な質問等に対して人工知能(AI)が24時間365日対応する、学生生活の総合支援システム「AI-Campus」(アイキャンパス)を共同で開発することとなりました。
サービス開始は2018年9月1日を予定しています。
メルセデスベンツ、AIを中心にした技術を発表へ…MWC 2018
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メルセデスベンツ、AIを中心にした技術を発表へ…MWC 20182018年2月19日(月) 15時15分
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メルセデスベンツのMWC 2018のブースイメージ
メルセデスベンツのMWC 2018のブースイメージ
メルセデスベンツ 特別編集
メルセデスAMG GT に639hpの4ドアクーペ、ジュネーブモーターショー2018で発表
輸入車販売、VWやBMW伸び悩みで2か月連続のマイナス 2月
メルセデスベンツ初のディーゼルPHV、Cクラス と Eクラス に…ジュネーブモーターショー2018で公開へ
編集部にメッセージを送る
メルセデスベンツは、スペインで2月26日に開幕する世界最大規模の携帯通信関連見本市、「MWC(モバイル・ワールド・コングレス2018)」において、AI(人工知能)を中心にした技術を発表する。
メルセデスベンツは将来、人工知能の利用が開発や生産、車両の使用、モビリティサービスにおいて、中心的な役割を果たすと予測。
AIテクノロジーの自動車への導入に、力を入れている。
その一例が、新型『Aクラス』に搭載された「MBUX」。MBUXとは、メルセデスベンツ・ユーザー・エクスペリエンスの略。
MBUXでは、AIを導入した音声認識アシスタントを採用。ユーザーが「ヘイ、メルセデス」と呼びかけるだけで、音声認識アシスタントが起動。
ユーザーの求めるさまざまなサービスを提供する。
人工知能(AI)の課題/問題に関する最新ニュース
「人工知能はうそをつく」 常識疑う力を 人狼AI研究者が描く未来 (1/3)
「人工知能(AI)が、うそをつく」
果たして、そんなことはあるのだろうか。
例えば、iPhoneでSiriに「青海までのルートを教えて」とお願いし、間違えて青梅までのルートを教えられても、私たちは「バグかな」とは思っても「Siriにうそをつかれた!」とは思わないはずだ。
「AIが人間の世界に入ってきたとき、果たしてうそをつかないと言い切れるでしょうか。
例えば、スマートスピーカーがフェイクニュースを流す可能性だってあるかもしれない」
こう話すのは、東京大学の鳥海不二夫准教授。AIがうそをつき、見破り、ときには相手を説得する――そんな人間のように振る舞うAIエージェントの実現を目指す「人狼知能プロジェクト」を率いる。
人工知能の研究者には「病的な疑り深さ」が求められている──英米の有識者26人による提言の真意
人工知能(AI)技術のマイナス面に焦点を当てた報告書が公開された。
英米から26人の有識者が参加したこの報告書には、AIを利用した高度な詐欺や殺人の可能性といった悪用例の長いリストが掲載されている。
その対抗策として挙がったのは、AI研究における「偏執的なまでの疑り深さ」と「秘密主義」だった。
いったいどういう意味なのか。
人工知能はもう悪用される段階に 専門家警告
ミサイルに変化するドローン(無人機)、世論を操る偽物のビデオ、自動化されたハッキング。
これらは、悪の手に渡った人工知能(AI)がもたらす脅威の一部に過ぎない。第一線のAI専門家26人が、警告を発表した。
14機関の専門家26人が今月、英オックスフォードでAIの危険についてワークショップを開いた。
その結果をもとにした報告書「悪意ある人工知能の利用」は、ならず者国家、犯罪者やテロリストによるAIの悪用はすでに可能で、機は熟していると警告している。
100ページにわたる報告書では、AIが最も悪用される可能性がある3つの分野として、デジタル、現実世界、政治を特定している。
人工知能が「偏見」を学んでしまった──画像認識で「白人男性」より「黒人女性」の識別率が低かった理由
画像に写った人間のジェンダーを判別する人工知能(AI)をテストしたところ、その分析精度が対象となるジェンダーや肌の色によって大きく変わることがわかった。
その原因を探った結果からは、訓練用データセットに偏りがあるなどの課題が浮き彫りになってきた。
人工知能の悪用を防ぐために OpenAIの論文が示すリスクとは?
人工知能(AI)の脅威というと、「シンギュラリティ」問題が取り沙汰されますが、人間による悪用の方がもっと早く“実用化”されそうです。
米TeslaのCEOとして知られるイーロン・マスク氏などが立ち上げた非営利のAI研究企業OpenAIが2月20日、EFF(電子フロンティア財団)や大学の偉い先生たちと一緒にある論文を発表しました。
100ページ以上にわたる論文のタイトルは、「Malicious Use of Artificial Intelligence:Forecasting, Prevention, and Mitigation」(AIの悪用:予測、予防、緩和)。人間によるAIの悪用の例と、それを阻止するためにどうしたらいいかについて最先端の研究者たちが討論してまとめたものです。
AIに詳しくない政治家などに注意喚起することも目的としているので、比較的平易な文章です。
人工知能はまだまだ日本語を理解できない:文法を作り直す「シーマン」開発者の挑戦
この特集で日本語と日本人についてさらに言及する前に、日本語と人工知能(AI)の話に触れておきたい。
現在あるAIは、日本語で自然な会話ができるわけではない。
しかし、スマートスピーカー「Amazon Echo」の登場による音声入力の時代の到来で、話せるAIが求められている。
あの育成シミュレーションゲームの名作「シーマン」シリーズの開発者、斎藤由多加氏も「日本語の文法をぶっ壊す」という方法で日本語会話エンジンの開発に挑んでいる。