社会人は人の名前や業務用語等で、学生さんは英語や、歴史で暗記することが多くあり、暗記は苦手と苦労されている人も多くいらっしゃるかと思います。
そこで脳の記憶のメカニズムを考慮した効率の良い暗記のコツをお伝えしたいと思います。
記憶のメカニズム
本来であれば海馬がどうのという解説が必要となるのですが、ここでは割愛しポイントだけお伝えします。
短期記憶と長期記憶
脳には短期記憶、長期記憶という領域があります。
人間は多くの情報を取り入れますが、それら全ての情報は短期記憶に集められ、今後必要な情報とみなされた情報だけが、長期記憶に送られ忘れにくい情報として扱われるようになります。
要は大量のインプットデータの中から重要な情報をふるいにかけるイメージですね。
よって、皆さんにとって重要な事は、いかに長期記憶に効率良く情報を送れるかとなります。
これにはいくつか効率の良い方法があります。
長期記憶に効率良く情報を送る方法
復習を行う
皆さんは、なぜ復習するのでしょうか?
ココがポイントです。
先程お伝えしたように、長期記憶に情報を送るには、脳に重要な情報と認めてもらう必要があります。
その判断基準が、「何度も処理される情報か」なんですね。
つまり復習をすることで、脳に何度も情報を送ることになり、結果それは大切な情報だよと伝える事ができるんですね。
エビングハウスの忘却曲線
「エビングハウスの忘却曲線」という有名な実験があります。
この実験結果によると
20分後に40%
1時間後に55%
1日後に75%
1週間後77%
1ケ月後80%
上記の確率で人は物事を忘れてしまうという結果が出ました。
しかし、2日後に復習をすると9割近く記憶が回復しました。
その後、1週間後、1ヶ月後それぞれで復習をした結果、以後は9割位を長期間に渡って記憶していました。
つまり長期記憶となったんですね。
復習する間隔は?
これら実験結果を考慮すると
暗記した直後に復習
→1時間後に復習
→1日後に暗記
→3日後に暗記
→以後、最初の暗記から1ヶ月経つまでは1週間おきに復習
この方法で長期記憶に情報が送られ記憶として定着します。
ただ、長期記憶に至ったからといって過信はせず、以後も定期的な復習は怠らないようにして下さいね(笑)
このように復習することで長期記憶となる事は御理解頂けたかと思いますが、より長期記憶に送りやすい方法を
暗記力を高める方法|覚えたことを忘れない効率的な方法(第2回/全2回)
にてご紹介します。