熱中症の原因TOP10・熱中症の予防・対策・対処法│世界一受けたい授業

世界一受けたい授業

2017年6月24日放送に「世界一受けたい授業」で放映された、熱中症の原因TOP10、熱中症予防に最適な飲み物、熱中症の人に対する正しい対処法について御紹介します。

そんな熱中症の内容について解説されたのが、兵庫医科大学教授 服部益治先生です。

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熱中症の原因TOP10

第10位:食事量の低下

普段我々は、水やお茶だけでなく食べ物から水分を摂取しています。

その量は何と1日1リットルです。

しかし、夏バテなどで食事量が減ってしまうと、体の中の水分量も減少してしまいます。

そのため、いつもどおりの水分補給では、脱水状態となっていまいます。

食事量の低下による熱中症対策

夏バテなどで、どうしても食事ができない場合は、普段より水分を意識的に多く摂ると良いでしょう。

第9位:塩分不足

汗をかいた時に水だけを飲んでいると、塩分が不足し熱中症の初期症状がでます。

それは、「足がつる」症状です。

普段の我々の筋肉の収縮にはカルシウムの働きが欠かせません。

しかし、塩分が不足するとカルシウムの働きが正常に働かなくなり、筋肉が誤作動をおこします。

それが「足がつる」症状なのです。

塩分不足による熱中症対策

このように水分だけの補給だけではなく、塩分を含んだ食べ物や飴などで、塩分も補充するようにしましょう。

第8位:年齢的要因

年齢が上がってくると、体の体液自身も減少します。

また、水分や塩分を取ることができる食事量も低下します。

そのため脱水状態になり、熱中症になりやすいのです。

高齢者の熱中症患者が増えるのは最高気温の2~3日後?

高齢者の熱中症患者が増えるのは最高気温の日と思いがちですが、実は最高気温の2日後が多いのです。

では、なぜ最高気温の日よりも2~3日後に熱中症になるのでしょうか?

それは、加齢により温度を感知する機能が極端に低下してしまうためです。

つまり、体温が上昇しても暑いと感じにくいということです。

そのため熱が体に溜まってしまい熱中症になってしまうのです。

年齢的要因による熱中症対策

このように高齢者は熱を溜め込んでいても暑いと感じにくいため対策を取らないことが多いのですが、意図的に定期的に水分を取るなど対策を怠らないようにしましょう。

第7位:ストレス

仕事などでストレスがかかると、自立神経のバランスが崩れてしまいます。

自立神経が崩れると、体温調整機能が低下してしまい、熱中症になりやすいのです。

ストレスによる熱中症対策

ストレスを感じた時は、ウォーキングなどの軽い運動をすることで、ストレスを発散させるようにしましょう。

そうすれば、体温調整機能が整いやすくなり、熱中症対策となるのです。

第6位:急な温度変化

エアコンのきいた涼しい室内にいる時に、急に外出すると急な温度変化により熱中症になりやすいのです。

急な温度変化による熱中症対策

温度変化は体に負担をおおきくかけてしまうため、外出の少し前に体温を上げるなど、温度変化を極力減らす工夫を意図的に行うようにしましょう。

第5位:暑い室内

熱中症の発生場所は以下の通り、第1位がなんと「住宅」なのです。

【熱中症の発生場所】

  1. 住宅:40.9%
  2. 道路:25.7%
  3. 公園・運動場など:9.7%
  4. 仕事場:9.3%
  5. 学校:5.5%
  6. コンビニ:5.4%
  7. その他:3.5%

その「住宅」の中でも、キッチンは要注意です。

調理をする時、火を使うため、エアコンが効いていてもかなり暑い場所です。

午前中は睡眠中に失った水分が不足しており脱水傾向にあるため、朝ごはんを作っている時は特に注意するようにしましょう。

暑い室内による熱中症対策

室内にいる時はエアコンで適切な温度を保つようにし、また上述した朝起きた時は脱水状態であるため、水分を多めに取るようにしましょう。

第4位:睡眠不足

睡眠不足になると、体温調整機能が正常に働かなくなりがちとなり、熱中症にかかりやすくなります。

睡眠不足による熱中症対策

暑い季節の時は、特に睡眠不足に気をつけるようにし、十分な睡眠をとるように心がけましょう。

第3位:過度な運動

20代~30代の若い男性に多いのですが、暑い時期に過度な運動をすることで熱中症になってしまう人が多くいます。

過度な運動による熱中症対策

運動をすること自体は問題ないのですが、30分に一度程度、日陰などで休憩を必ずとるようにしましょう。

第2位:水分不足

水分不足がおこると体内の血液量が減少します。

そうなると内臓機能が低下してしまい、熱中症にかかりやすくなります。

水分不足による熱中症対策

経口補水液や、スポーツドリンクのように、ナトリウム(Na)が40mg以上含んでいる水分を、定期的に摂るようにしましょう。

第1位:直射日光

日に当たると体内に熱が溜まり熱中症になってしまいます。

直射日光による熱中症対策

日差しの強い日は、1時間に5分は必ず日陰で休憩するようにしましょう。

おしゃべりな人ほど熱中症になりやすい?

人は話をしている時に知らないうちに水分を失っています。

それを放置すると、脱水状態となってしまうのです。

例えば、窓ガラスが前にある状態で喋ると曇りますよね?

それは、水蒸気です。

このように話をする度に体から水分を失っているのです。

そのため、仕事等で喋る機会が多い人は特に注意して下さいね。

熱中症予防に最適な食べ物・飲み物

熱中症予防に最適な食べ物・飲み物は、「バナナ」「ヨーグルト」「牛乳」です。

「バナナ」は、水分を体内に貯める効果があるカリウムが豊富です。

また、「ヨーグルト」「牛乳」は、血液を作り、体温を調整するアルブミンという物質を多く含んでいます。

そのため、「バナナ」「ヨーグルト」「牛乳」を混ぜた飲み物を毎朝一杯飲めば、かなり熱中症に効果的です。

バナナヨーグルトジュース(1人前)の作り方

バナナヨーグルトジュース(1人前)の作り方は、以下の「世界一受けたい授業」のHPに載っているので、そちらを参考にして下さいね。

授業復習 | 世界一受けたい授業
日テレ「世界一受けたい授業」公式サイトです。

熱中症の人に対する正しい対処法と間違った対処法

熱中症の人に対する正しい対処法

熱中症の人に対しては、以下の対処を行うようにしましょう。

【熱中症の人に対する正しい対処法】

  • 水を飲ませる
  • 首を冷やす
  • 汗をふく
  • 足を高くする
  • 足をもむ

熱中症の人に対して間違った対処法

上記で「汗をふく」という熱中症の対処法がありましたが、この汗をふく際に乾いたタオルで拭いてはいけません。

元々汗には体温を下げる作用があります。

その汗に対して乾いたタオルで拭くと、体温が下がらない状態となってしまいます。

そのため、汗を拭く際には、濡れたタオルで汗を拭くようにしましょう。

その水分による気化熱により、体温が下がりやすくなり、熱中症の改善に非常に効果的なのです。

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