平成31年(2019年)分のe-taxでの確定申告の基礎知識(スマホで確定申告できる?必要なもの(ソフト、カードリーダー、電子証明書、macでの申請、開始届出書(利用者識別番号の取得))、医療費控除、2019年の申請期間、ログインサイト、利用時間等をまとめました。
e-taxでの確定申告の基礎知識
e-taxとは
e-Taxとは、以下のような国税に関する各種の手続について、インターネット等を利用して電子的に手続が行えるシステムです。
これまでの書面による申告書等の持参又は送付による提出方法に加え、申告書等を電子データの形式でインターネットを通じて送信するという、新たな提出方法の選択肢を利用者等に提供するものです。
・所得税、贈与税、法人税、地方法人税、消費税(地方消費税を含みます。)、復興特別法人税、酒税及び印紙税に係る申告
・全税目の納税(電子納税証明書の手数料納付を含みます。)
・申請・届出等(電子納税証明書の請求及び発行を含みます。)
e-taxに必要なもの
e-Taxソフト
e-Taxを利用するために、e-Taxの専用ソフトをパソコンで操作する必要があります。
また、専用ソフトを利用するにあたって、以下のようなパソコンの推奨条件があります。
・メモリ:512MB 以上
・ハードディスクドライブ(HDD):2GB以上の空きがあること
・画面解像度:1024 × 768以上
・OS
・Microsoft Windows 7
・Microsoft Windows 8.1
※「デスクトップモード」の場合に限る
・Microsoft Windows 10
・ブラウザ
・Microsoft Internet Explorer 11
・PDF閲覧
・Adobe Acrobat Reader DC
なお、利用者の多いmacは残念ながら、e-Taxソフトを利用できません。
その他、e-Taxソフトの利用条件などは、以下のサイトを参考にして下さいね。
電子証明書

e-Tax利用にあたって、本人確認を行う必要があるため、マイナンバーカードや住民基本台帳カードに組み込まれている「公的個人認証サービスに基づく電子証明書」などの電子証明書を取得する必要があります。
そもそも、「電子証明書とは」「e-Taxで利用できる電子証明書」等の情報は以下のサイトが参考になります。
ICカードリーダー
マイナンバーカード等の電子証明情報を読み取るために、ICカードリーダーが必要となります。
なお、住民基本台帳カードで使用していたICカードリーダライタのなかには、マイナンバーカードに対応していない機器があるので、その点、気を付けるようにしましょう。
開始届出書
e-Taxの利用にあたり、開始届出書に必要事項を記載したうえで税務署に提出する必要がありますが、e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナーを利用する事でオンラインで開始届を出すことができます。
なお、特定納税専用手続を利用する場合は、開始届出書をオンラインで提出することはできず、税務署での書面での提出が必要となります。
ちなみに、開始届出書を提出することで、利用者識別番号がもらえます。
「特定納税専用手続」は、申告所得税、法人税、地方法人税、消費税及地方消費税、申告所得税及復興特別所得税、復興特別法人税の電子納税のみを利用することができ、電子証明書やインターネットを利用できる環境がなくてもATM等を利用し電子納税を行うことができます。
平成31年(2019年)分の申請期間
2019年2月18日(月)~3月15日(金)
スマホで確定申告
以前まではスマホで確定申告はできませんでしたが、平成31年1月から「確定申告書等作成コーナー」にて、スマホでの所得税に関する確定申告ができるようになりました。
また、給与所得者(年末調整済み)で、医療費控除又はふるさと納税などの寄附金控除を申告する方もスマホでの申請ができるようになりました。
詳細は以下のサイト、あるいは、e-Taxソフト(SP版)操作マニュアル(PDF)を参考にして頂ければと思います。
なお、e-Taxのスマホ専用サイトは、以下の通りです。
また、PDF形式ですが、e-Taxのスマホサイトの操作マニュアルがありますので、重ねてご覧頂けると理解しやすいかと思いますよ。
スマホ × 確定申告 スマート申告始まります!
・スマートフォン・タブレットに最適化したデザインの画面を利用して、所得税の確定申告書が作成できるようになります。
・トップページなどについて、シンプルでよりわかりやすいデザインに変更します。
・e-Taxの送信方式について、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の選択ができるようになります。
「スマホで確定申告」が簡単にできる! 2019年から 確定申告書の作成だけでなく、電子申告もスマホ1つで簡単にできるので、サラリーマンも挑戦してみよう!
スマホで簡単に「電子申告(e-tax)」ができるようになります。そもそも、税務署はかなり前から申告書類を印刷せずに、税務署にデータを送付することで申告を完了できる「電子申告(e-tax)」を推奨してきました。
ただ、「電子申告」をするためには「マイナンバーカード(「マイナンバー通知カード」は不可)」を取得して、「マイナンバーカード」の情報を読み取るためのICカードリーダーを自分で準備する必要がありました。
ICカードリーダーは安いものだと1000円台で買えますが、通常ほとんど利用する機会がないのがネック。また、「マイナンバーカード」を取得している人もあまり多くないということもあり、これまで「電子申告」はややハードルが高いものとして、敬遠される傾向にありました。そんな手間をかけなくても、ウェブ上で申告書を作成して印刷し、郵送もしくは税務署に持参するほうが、よっぽど楽だと考える人が多かったのでしょう。
ところが、2019年の確定申告では、一部のスマホ(※アンドロイド端末。AQUOS、arrows、Xperia、Galaxyなど)をICカードリーダー代わりに利用して、「電子申告」ができるようになったのです。
さらに、「マイナンバーカード」やICカードリーダー、ICカードリーダー代わりに利用できるスマホを持っていなくても、運転免許証などの身分証明書を持って一度税務署を訪れ、IDとパスワードを発行してもらえば、「電子申告」できるようにもなりました。

【スマホで確定申告】2019年開始!etaxをスマホで作成するやり方とポイント
確定申告をスマホ(iPhone、Android)あるいはタブレット端末で作成したい人も増えているでしょう。すでにe-tax等を利用すればパソコンなどでは確定申告ができます。
2018年の確定申告まではスマホで使える機能が限られていました、2019年からスマホから確定申告書を作成・提出までできるようになります。
この記事のポイントは次の6点です。
2018年までのスマホで確定申告の状況とスマホで確定申告するという意味
確定申告はスマホで2019年から作成できるようになる!
e-tax/スマホを利用する対応機種(Android、iPhone)
確定申告をスマホからe-taxで作成するための流れ、準備、やり方
実際に税務署に行ってIDとパスワードを取得してみた
確定申告をスマホで行うための3つのポイント
2019年1月からはじまる確定申告をスマホで作成するやり方やポイントについてお話します。

iPhoneで確定申告できますか? – いまさら聞けないiPhoneのなぜ
e-Taxのスマートフォン/タブレット対応は意外に古く、「e-Tax(SP版)」として2014年にスタートしています。
JavaScriptを利用したアプリケーション(WEBアプリ)の形で用意され、専用e-Taxホームページにアクセスし、「e-Taxソフト(SP版)」にログインすることにより利用できます。
ログインには利用者識別番号が必要ですから、事前に登録を完了させておく必要があります。
ポイントは、e-Taxソフト(SP版)に電子証明書を取得する機能がないことです。
なりすまし防止のための本人確認ができないわけですから、所得にかかる税金(所得税および復興特別所得税)を申告するなどの重要な処理を行うことは認められず、いわゆる確定申告を行うことはできません。
ただし、e-TaxのWEBサイトに用意されている「確定申告書等作成コーナー」の機能を利用すると、個人の確定申告に必要な書類を作成することは可能です。
電子申告ではなく、書類を印刷のうえ郵送することになりますが、税務署まで出向く必要はなくなります。

確定申告、より手軽に スマホやID方式など可能に
19年(18年分確定申告)の確定申告では、AQUOS、arrows、Xperia、Galaxyなど、一部のアンドロイド端末をカードリーダー代わりに使うことができ、スマートフォン(スマホ)で電子申告までできるようになります。
さらに19年からの暫定措置で、マイナンバーカードやカードリーダー、対象のスマホ端末を持っていない場合でも、電子申告が可能になる「ID・パスワード方式」が始まります。
ID・パスワード方式を利用するには、運転免許証などの身分証明書を持って一度税務署を訪れ、IDとパスワードを発行してもらう必要がありますが、このIDとパスワードを入力すれば電子申告ができるので、マイナンバーカードやカードリーダー、対象スマホは必要ありません。
つまり、19年の電子申告は、従来のマイナンバーカードをカードリーダーに読み取りさせる方式に加えて、対象スマホを利用する方法、ID・パスワード方式で行う方法と、利用できる手段が拡充されるのです。

確定申告、来年からはスマホでどうぞ 国税庁が新方式
国税庁は来年1月、所得税などの確定申告の手続きにスマートフォン専用画面を開設する。
事前手続きを済ませると、パソコンやマイナンバーカードなどがなくても、スマホだけで申告書を作成・送信(提出)できるようになる。
スマホやパソコンでもマイナンバーカードなしで申告できる。
ID・パスワードは運転免許証などの本人確認書類を税務署に持参すれば、無料で即日発行される。
翌年以降の申告でも、同じものを使える。

e-Taxの運転状況・利用可能時間
通常期
・月曜日~金曜日(祝日等及び12月29日~1月3日を除きます。)
・5月、8月、11月の最終土曜日及び翌日の日曜日
受付時間
8時30分~24時
所得税等の確定申告時期
・全日
※土日祝日等を含む
受付時間
24時間
※メンテナンス時間を除く
その他、利用可能時間や、システム障害情報の確認の際は、以下のサイトを御確認して頂ければと思います。
e-Taxのログインサイト
e-Taxのログインサイトは以下の通りです。
医療費控除の確定申告
平成29年分の確定申告から医療費控除を受ける場合の手続が、以下のとおり改正されました。
改正点①:「医療費の領収書」の提出又は提示が不要となった
改正点②:「医療費控除の明細書」の提出が必要となった
※「医療費の領収書」は5年間自宅等で保管する必要がある。
「医療費控除の明細書」の様式と記載例
「医療費控除の明細書」の様式と記載例はコチラです。
確定申告書の記載例
確定申告書の記載例はコチラです。
e-Taxでの医療費控除申請
「医療費控除の明細書」「確定申告書」は、確定申告書等作成コーナーで作成できます。
医療費控除の確定申告の関連記事
医療費控除の書き方|エクセルの見本を使えば簡単!
確定申告につきものなのが領収書。医療費控除も例外ではありませんが、実は2018年(2017年度分)からの申告では、領収書の添付が不要になりました。
替わりに、「医療費控除の明細書」の提出が義務付けられたのです。
書き方も上記リンク内で詳しく説明されています。
*提出しなくても領収書は5年間保存しなければなりません。
申告に必要な用紙は、国税庁の所得税(確定申告書等作成コーナー)にある、確定申告書作成コーナーのバナーをクリックすれば、必要書類の作成コーナーに飛びます。
このページを利用しての申告は、印刷して提出、もしくはそのままe-Taxで送信、どちらも選ぶことができます。

確定申告、今回から医療費控除の手続きが簡単に!
2月15日から確定申告の受け付けがスタートしたが、今年から「医療費控除」の手続きが簡略化された。
今回の改正で手続きが簡略化されたことで、提出書類作りの手間が省けて以前より申告しやすくなった。
どのように改正されたのか、変更点を確認してみよう。

平成31年(2019年)分のe-Tax関連記事
2019年から『確定申告』はスマホで作成!e-Taxの使い方を解説
毎年2〜3月は確定申告のシーズン。年末調整が済んだ会社勤めの人でも住宅ローンや「ふるさと納税」などの控除を受けるには、この確定申告が必要だ。とはいえ、電卓片手に何枚もの申告用紙に数字を埋めていく作業は複雑かつ面倒。税理士に依頼している人も少なくないだろう。
そんな確定申告が、2019年1月からスマホだけで申告書が作成でき、しかもそのままオンラインで提出まで完了できるようになる。そのサービス内容について説明していく。
