熱中症対策(応急処置/グッズ)・熱中症の症状(頭痛/初期症状/吐き気/下痢/寒気)の対処法、熱中症予防法(対策)情報、厚生労働省が公開している熱中症予防リーフレット、環境省が熱中症予防情報サイトで公開している熱中症対策講義シリーズ等も御紹介します。
信頼度の高い情報を提供するため、厚生労働省と、環境省の情報を中心に、気象庁、消防庁等の日本の省庁が公開している記事を元に熱中症の情報を作成しました。
なお、2019年5月22日に厚生労働省が最新の熱中症予防対策情報を出していますので、その最新情報もと御紹介させて頂きます。
- 熱中症情報
- 熱中症の概要
- 【2019年05月22日掲載】熱中症予防のために│厚生労働省
- 熱中症予防リーフレット│厚生労働省
- 熱中症の応急処置
- リーフレット「熱中症に注意~高温注意情報~」│気象庁
- 【熱中症対策】暑さ指数(WBGT) メール配信サービス│環境省
- 熱中症対策講義シリーズ│環境省 熱中症予防情報サイト
- 早見優のLet’s Study!「熱中症の基礎知識と良い汗・悪い汗」
- 早見優のLet’s Study!「熱中症対処フロー・医療現場での処置」
- 早見優のLet’s Study!「夏を健康に過ごすための体作り」
- 早見優のLet’s Study!「夏を快適に過ごすには」
- 早見優のLet’s Study!「スポーツと熱中症」
- 「夏を快適に過ごすには」:エアコンの上手な使い方
- 暑さに強い体作り
- 生活の場における熱中症対策
- 地域における熱中症の取組
- 熱中症チェックリスト(屋外イベント・高齢者施設)
- 熱中症の病態と救急医療
- 監察医から見た熱中症
- 部活動中の熱中症対策 屋外スポーツ活動編
- 部活動中の熱中症対策 屋内スポーツ活動編
- 「部活動中の熱中症対策」:熱中症発生時・現場でできる対応例
- 熱中症対策グッズ
- 熱中症の症状
- 熱中症関連リンク集
熱中症情報
熱中症の概要
熱中症はどれくらい起こっているのか – 環境省熱中症予防情報サイトによると、熱中症により救急搬送される人は毎年約4万人~5万人います。
また、厚労省発表による年齢(5歳階級)別にみた熱中症による死亡数の年次推移(平成7年~29年)によると、年により前後はあるものの概ね毎年500人~1000人の方が熱中症により死亡しています。
その死亡者の約8割以上の人が65歳以上という結果となっています。
このように、死亡する可能性がある毎年夏前後に発生しやすい熱中症対策、熱中症の症状(頭痛/初期症状/吐き気/下痢/寒気等)、予防について詳細に御紹介します。
【2019年05月22日掲載】熱中症予防のために│厚生労働省
昨年の夏も、熱中症による健康被害が数多く報告されました。
気温の高い日が続くこれからの時期に備え、国民一人一人に対して熱中症予防の普及啓発・注意喚起を行う等、対策に万全を期すことが重要です。
このため、厚生労働省では、熱中症予防を広く国民に呼びかけることを目的として、別添のとおりリーフレットを作成しております(本記事で後述しています)。
特に、熱中症への注意が必要な高齢者、障害児(者)、小児等に対しては、周囲の方々が協力して注意深く見守る等、重点的な呼びかけをお願いいたします。
熱中症予防リーフレット│厚生労働省
厚生労働省が公式発表している熱中症予防リーフレットというものがあります。
こちらでは熱中症予防方法、熱中症が疑われる人を見かけたときの対処法などが紹介されています。
以下で、その内容の詳細を御紹介させて頂きます。
室内での熱中症対策
- 扇風機やエアコンにより温度を調節する
- 遮光カーテン・すだれ・打ち水により室内温度を下げる
- 室内温度をこまめに確認する
外出時の熱中症対策
- 日傘・帽子を利用し日差しを避けるようにする
- 日陰を意識して利用する
- こまめに休憩をする
- 晴れて天気の良い日は日中等暑い時間帯の外出を控える
体内の熱(蓄熱)を避ける熱中症対策
- 通気性が良く、吸湿性・速乾性のある衣服を着用する
- 保冷剤・氷・冷えたタオル等により体を冷やす
- 室内時/外出時関係なく喉が渇いていなくても、こまめに水分・塩分・経口補水液を摂るようにする
熱中症の症状
熱中症による症状は以下の通りです。
- めまい
- 立ちくらみ
- 手足のしびれ
- 筋肉のこむら返り
- 気分が悪い
- 頭痛
- 吐き気
- 嘔吐
- 倦怠感
- 虚脱感
- いつもと様子が違う
熱中症が重症化した時の症状
熱中症が重症化した時、以下のような熱中症の症状が出ます。
- 返事がおかしい
- 意識消失
- けいれん
- からだが熱い
熱中症が疑われる人を見かけたら
熱中症が疑われる人を見かけた場合、以下の対策を行いましょう。
- 風通しのよい日陰や、エアコンが効いている室内等、涼しい場所へ避難させる
- 風通しを良くするため衣服をゆるめ、身体の首の回り・脇の下・足の付け根を冷やす
- 水分・塩分・経口補水液を与える
なお、自力で水が飲めない、意識がない場合は、すぐに救急車を呼ぶようにしましょう。
熱中症の注意点
- 暑さの感じ方は人によって異なる
- その日の体調や暑さに対する慣れ等が影響するため体調の変化に気をつける
- 熱中症患者の約半分は65歳以上の高齢者
- 高齢者は暑さや水分不足に対する感覚機能・体温調整機能が低下しているため、より注意が必要
- 子供は体温調整機能が未発達のため注意が必要
- 喉が渇いていなくても、こまめに水分補給をする
- 室内・室外温度を測定し扇風機やエアコンで温度を調整する
- 節電を意識しすぎた熱中症患者が多く発生している
熱中症の応急処置
参照元:熱中症の対処方法(応急処置)│環境省
環境省が公開している、熱中症の対処方法(応急処置)です。
上の画像により、救急車を呼ぶ必要があるのか、軽微な応急処置の方法、熱中症の改善の判断等、わかりやすくまとまっていますので、是非御確認して頂ければと思います。
リーフレット「熱中症に注意~高温注意情報~」│気象庁
気象庁が熱中症対策として、熱中症に注意~高温注意情報~というリーフレットを公開しています。
そのリーフレットの表面、裏面を御紹介します。
なお、各画像をクリックすることで画像が大きくなります。
リーフレット表面
リーフレット裏面
【熱中症対策】暑さ指数(WBGT) メール配信サービス│環境省
熱中症対策として非常に重要なことが、今日は熱中症にかかりやすのか(熱中症の危険度)ですよね?
そんな毎日の熱中症の危険度を教えてくれる無料サービスを、環境省が提供しています。
それが、暑さ指数(WBGT) メール配信サービスです。
暑さ指数(WBGT)とは?
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です。 単位は気温と同じ摂氏度(℃)で示されますが、その値は気温とは異なります。暑さ指数(WBGT)は人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい ①湿度、 ②日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、 ③気温の3つを取り入れた指標です。
メール配信サービスの特徴
上記のように全国約840地点の場所に対して、熱中症の危険度を設定した配信時間にメール通知してくれます。
熱中症対策講義シリーズ│環境省 熱中症予防情報サイト
環境省が熱中症対策として、熱中症予防情報サイトを公開しています。
そのサイト内に熱中症対策資料を公開していますので、そちらを以下にまとめましたので是非参考にして頂ければと思います。
- 暑さに強い体作り
- 生活の場における熱中症対策
- 地域における熱中症の取組
- 熱中症チェックリスト(屋外イベント・高齢者施設)
- 熱中症の病態と救急医療
- 監察医から見た熱中症
- 部活動中の熱中症対策 屋外スポーツ活動編
- 部活動中の熱中症対策 屋内スポーツ活動編
また、御紹介済みの熱中症予防情報サイト内に、環境省が作成したYoutube動画があります。
動画で熱中症対策を状況に応じて詳しく説明されているので非常に役に立つかと思いますので、是非気になる動画を参照して頂ければと思います。
早見優のLet’s Study!「熱中症の基礎知識と良い汗・悪い汗」
熱中症の基本と汗のしくみについて解説します。熱中症を初めて勉強する方に最適です。
早見優のLet’s Study!「熱中症対処フロー・医療現場での処置」
熱中症患者を見かけた場合の対応方法や医療現場での処置について解説します。
早見優のLet’s Study!「夏を健康に過ごすための体作り」
熱中症対策には暑さに強い体になることが大切です!夏に向けた健康作りのコツを解説します。
早見優のLet’s Study!「夏を快適に過ごすには」
暑い夏がやってきました!そんな夏を少しでも快適にして、熱中症を防ぐための方法を解説します。
早見優のLet’s Study!「スポーツと熱中症」
10代の熱中症はスポーツ現場での監督者の指導にかかっています!熱中症事故を防ぐため、有効な水分補給方法などを解説していますので、スポーツの監督、指導をする方にオススメです。
「夏を快適に過ごすには」:エアコンの上手な使い方
エアコンメーカーの方に上手にエアコンを使う方法を解説していただきました。
暑さに強い体作り
暑くなる前からの熱中症対策といった観点も含め、実際に地域の健康作りに携わっている自治体の担当者、介護施設等の職員などの方へ特にオススメします。
生活の場における熱中症対策
暑くなってからの熱中症対策として、各家庭を巡回する民生委員の方や、熱中症対策を担当する自治体職員などの方へ特にオススメします。
地域における熱中症の取組
自治体における熱中症対策の実例(埼玉県行田市)を紹介します。熱中症対策に関する施策を企画・立案される自治体職員の方に特にオススメします。
熱中症チェックリスト(屋外イベント・高齢者施設)
屋外イベントや高齢者施設で実際につかえるチェックリストの活用方法、実例を紹介します。イベント主催者、高齢者施設等の職員などの方へ特にオススメします。
熱中症の病態と救急医療
熱中症に関する医学的な病態と、救急医療の現場で行われている処置について解説します。より深く熱中症を学びたい方、医療・介護等の現場に携わる方にオススメです。
監察医から見た熱中症
熱中症で亡くなっている方の実態、熱中症と間違えやすい死亡事例について解説します。熱中症対策を担当する自治体職員、医療・介護等の現場に携わる方などにオススメです。
部活動中の熱中症対策 屋外スポーツ活動編
屋外のスポーツの種目ごとに注意するべき点を解説しています。スポーツ現場での監督者の指導にかかっています。監督、指導をする方はぜひ御覧ください!
部活動中の熱中症対策 屋内スポーツ活動編
屋内のスポーツの種目ごとに注意するべき点を解説しています。熱中症の3割は屋内スポーツで発生しています。屋内スポーツの監督、指導をする方はぜひ御覧ください!
「部活動中の熱中症対策」:熱中症発生時・現場でできる対応例
実際の社会人ラグビーチームにおいて熱中症が疑われる事例が発生した場合に行っている水浴について解説します。
熱中症対策グッズ
熱中症の症状
頭痛・初期症状・吐き気・下痢・寒気
熱中症関連リンク集
厚生労働省
熱中症関連情報
「健康のため水を飲もう」推進運動
目覚めの一杯、寝る前の一杯。
しっかり水分 元気な毎日!
体の中の水分が不足すると、熱中症(ねっちゅうしょう)、脳梗塞(のうこうそく)、心筋梗塞(しんきんこうそく)など、さまざまな健康障害(しょうがい)のリスク要因となります。
健康のため、こまめに水を飲みましょう。
STOP!熱中症 クールワークキャンペーン(職場における熱中症予防対策)
熱中症の予防については、第13次労働災害防止計画において、2018年から2022年までの5年間でそれまでの5年間と比較して、死亡者数(各期間中(5年間)の合計値)を5%以上減少させる、との目標が設定されています。
その他の熱中症関連資料
- 運動と熱中症
- 職場の熱中症予防対策の現状と課題
- 日常生活における熱中症予防指針のVer.2の経過報告
- 住宅内での熱中症対策に関する検討事例
- 熱中症対応の衣生活を考える
- 平成30年度熱中症入院患者等発生情報
- 熱中症対策に関する検討会で紹介された熱中症対策について
- 地域の高齢者等に対する熱中症対策の事例について
- 熱中症による死亡者数(人口動態統計)
- 熱中症関係省庁の取組について
- 暑い日は作業計画の見直しを!
環境省
熱中症予防情報サイト
暑さ指数(WBGT)
熱中症環境保健マニュアル
熱中症
暑さ対策
参考資料
気象庁
熱中症から身を守るために
気象庁は、日々の気温の観測や予報、気象情報の発表を通じて、国の熱中症対策の一翼を担っています。
本ページの各情報をご参照のうえ、熱中症に充分ご注意いただくとともに、電力需給対応にもご活用ください。
なお、熱中症は、湿度やスポーツ等による体調変化、水分補給の状態、健康状態等により、必ずしも気温が高い状態ではなくても発症することがあります。
熱中症の予防などについては、関係機関へのリンクをご参照ください。
異常天候早期警戒情報
消防庁
救急搬送状況
平成30年の情報 9月24日~9月30日までの全国の熱中症による救急搬送人員は、111人でした。
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/post3.html